2週間ほど前に映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」を観に行ったということは書いたが、今になってもまるで粘着気質人間のように気になっていることがある。
まず、新たに開発された強力ウィルスのことである。
空飛ぶ円盤が空からウィルスを散布すると(空飛ぶ円盤が地底から散布することは考えにくいことだから、これについては気にかけない)、こんな危機的状況なのに街中を歩いている人たちは、それがかかるや否や全身から血を噴出して倒れてしまう。
ところが、黒木瞳は「ウィルスの潜伏期間は12時間よっ!」と威張りながら言って、自らにウィルスを接種し新型ワクチンの効果について12時間過ごす。
ほれ!
12時間潜伏期間と言いながらも、街中の人々は「as soon as 浴びる」で死ぬ整合性のなさ。
腑に落ちない。
それに、「今日で人類は滅亡です」と“ともだち”が言っているのに、平気で街中を歩いている不思議さ。ふつうは家の中で最後の営み……いえ、失礼しました。
合点がいかない。
また、中性子爆弾を搭載したロボットが広大な原っぱを横切ろうとしたとき、そこに復元された“ぼくらの基地”を踏まないでよけた。不恰好なロボットはそのあとかなり前進したばずなのに、ロボットが横倒しになったときにはすぐ後ろにその基地が映っていた。あれじゃカメ並みの歩みだ。
承知できない。
他にもいくつも受け入れられないところがあった(ような気がする)。こういうムニャムニャした素朴な疑問を、精神を開放すべくに口にすると、妻は「そんな観かたをすると元も子もない」と、元も子もない顔をして私の発言も疑問も思考も性格も尊厳な人格も否定する、に違いないから妻にも誰にも言っていない。
話は変わる。
今日は近所の神社のお祭りである。
神社付近の道路には、その上を横切るように何本かの電線が張られ赤だの青だの黄色だののカラー電球がぶら下がって光っている。光っているからカラーひよ子ではないのは確かだ。でも、夜、それらが光っている情景はなんだかすっごく寂しげで田舎臭くて貧乏ったらしい。昭和40年代ぐらいなら画期的だったと思える装飾である。
しかもなかには切れたままの電球もある。
その上、これらは朝になっても昼になっても、ずっと点灯したままだ。
エネルギーの無駄である。電気の浪費である。
私が夜にトイレの電気を消し忘れただけでかなりしつこく非難されるのに、あるいは会社では昼休みは照明を消しましょうと呼びかけているのに、もしくはすぐにコピーを取りたいのに正義感の強い人が節電モードにしていたためにひどくイライラさせられたりする、そんな世の中なのに、どうして市民たちが神社に文句をつけないのか不思議である。
いや、エネルギーのことはともかく(私は、つきっぱなしの祭りの電球をエネルギー問題に結びつけるほど直接的な人間ではないのだ)、こういうのって点灯しっぱなしのままにしかできないのだろうか?スイッチとかないのだろうか?なんだか電球がかわいそうである。
話を変える。
今朝テレビを観ていてあらためて気づいたことがある。
札幌市近郊に「藤野聖山園」という墓所がある。このコマーシャルは昔から同じものを何年も流し続けている。
小学校低学年くらいの男の子が「サッカーで優勝したよっ!」ってお墓に報告するCMである。道民ならみんな知っているだろうし、そんなことよりあの男の子は今ごろはかなりいい年に成育してしまっていると思う。なのにCMのなかの男の子はタラちゃんのように変わらないままだ。いったい何十回こいつはサッカーで優勝しているのだろう?
何回も何十回も目にしているCMなのに、今日初めて気づいたことがある。その男の子の指がなかなか太いのだ。ある方面ではテクニシャンになれるかもしれないくらいだ。スポーツにしても足だけを使うサッカーだけで満足させてはもったいないような気がする。
どうして今ごろ気がついたのだろう。きっとこれまであまり画面を観ていなかったからだろう。そんだけの話だ。
話が変わる。
最近、テレビでも新聞でも法律事務所の広告が多い。しかもけっこう金をかけているような。カバライオンとかまで登場している(なんてしょーもないキャラクター名なんだろう。最初は“過払い”にかけているとは気づかんかった)。つまりローンの軽減を請け負いますよという広告だ。
でも広告にこんなに金をかけてるんだから、依頼したはいいけど逆にがっつりと請求されるに違いないと思ってしまう。ちょっとそう思っただけだ。
今日は、クラシック音楽でも本でもガーデニングでもないことを書いた。
私のブログを読んでいる人に時おり言われることがある。
音楽や本のことを書いたとき「すっごくむずかしい感じですね」と言われるのだ。そのあとには「だから読む気がしません」という無言のフレーズが続いているに違いない。「“たわ言”のほうが面白いです」とはっきりという人もいる。
で、どうだったね?今日のたわ言は?
映画
今日の朝刊(北海道新聞)に、村上春樹の「ノルウェイの森」が初映画化されるという囲み記事が載っていた。
ほほぅ~って気分である。
監督はベトナム出身のフランス人トラン・アン・ユン氏。この人は「夏至」「青いパパイヤの香り」などで知られるそうだが、私には知られていない。村上氏も映画化を承諾した。
脚本も監督が担当。同監督は「原作は力強く繊細で、激しさと優雅さが混沌とし、官能的かつ詩情にあふれている。この作品を映画化したいと直感した」とコメントしている、という。
村上春樹の作品をどのように映像にしていくのか、とても興味深い。と同時に、果たして原作のもつ“空気”を、原作を破壊することなく、あるいは原作を貶めることがないように映画化できるのか、ちょっと心配。性描写を強調するような方向に走ってほしくないのだけど。
まあ、私が心配する関係にはないのだけど。
キャストは日本人俳優になる予定だというが、キャスティングがどうなるのかもなかなか興味深い。
公開予定は2010年。撮影開始は2009年2月の予定だそうです。
新館入口(2014.6.22~)
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