読後充実度 84ppm のお話

“OCNブログ人”で2014年6月まで7年間書いた記事をこちらに移行した「保存版」です。  いまは“新・読後充実度 84ppm のお話”として更新しています。左サイドバーの入口からのお越しをお待ちしております(当ブログもたまに更新しています)。  背景の写真は「とうや水の駅」の「TSUDOU」のミニオムライス。(記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

2014年6月21日以前の記事中にある過去記事へのリンクはすでに死んでます。

スパムメール

簡単で安全で確実と誘う者♪ブリテン/歓迎のオード

5df388e8.jpg  ヤフーのメアドに数か月前からしつこく来るスパムメール。

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 なぁにが大歓迎だか……
 まぁ、カモは大歓迎ってことなんだろうけど。

 ブリテン(Benjamin Britten 1913-76 イギリス)の合唱曲「歓迎の頌歌(Welcome Ode)」Op.95(1976)

 女王の在位25周年記念祭のために書かれた作品で、現代的な刺激に富んだスパイスがところどころに効いているものの、親しみやすくどこか人を食ったようなユーモアも感じさせる小品。
 なお、このOp.95の作品番号は、ブリテンの最後の作品番号である。

 次の5つの曲からなり、これらは続けて演奏される。

 1. マーチ
 2. ジーグ
 3. ラウンデル
 4. モデュレーション
 5. カノン

 第2曲と第4曲はオーケストラのみで、他は児童合唱が加わる。歌詞はT.デッカー、J.フォード他である。

 ヒコックス指揮シティ・オブ・ロンドン・スクール・フォー・ガールズ管弦楽団、同合唱団、シティ・オブ・スクール・ロンドン合唱団の演奏で。ロンドンとスクールの順が微妙に違うのが気になるが、CDの表記を信じよう……

 1990録音。シャンドス。

  聴くとなんだかニヤリとさせられる。作曲者が亡くなるちょっと前に書いたとはとても思えない曲だ。

活火山は燃える…震源地は萌える…♪メータのヴェルディ/レクイエム

c655f171.jpg  先日、都市間バスを利用することがあった。
 車内のモニターでDVDが映された。
 映画「テルマエ・ロマエ」だった。
 ご存じ、あったかハイムさんが主演。裸のことが多かったけど……

 ふだん映画を観ることはほとんどないのだが、阿部寛の締まった肉体を観察することは今後の自分のあるべき姿の参考になりそうだったので、ウォークマンからイヤホンをはずし、プラグをシート横のジャックに差し込み音声も聞きながら見た。

 シートポケットに潰れたまんじゅうのようなイヤーパッドのヘッドフォンがちゃんと用意されているが、ビニール袋を破るのがめんどくさかったのでこういう不思議な行動をしてしまったのだった。

 映画は面白かった。
 こうしていると、乗車時間が短く感じるということもわかった。バスも悪くない。安いし。
 でも面白くない映画だったら、かえって時間が長く感じるのかもしれない。

 私の場合、移動の際は音楽聴きながら読書、しばしばウトウトっていうのが定番。
 バスの場合は車内が暗いのでトンネルに入ると読書はつらい。しかも道東道はトンネルだらけ。こういう問題と所要時間のことを考えると、高くてもJRを使う方が多くなる。

 テルマエ・ロマエ=ローマの浴場ってことで、映画の中ではイタリアの音楽作品が多く使われてたが、そんななかから今日はヴェルディ(Giuseppe Verdi 1813-1901 イタリア)の「レクイエム(Requiem)」(1874)。

 作品に関してはこちらをご覧いただきたく奮起のほどを期待するが、今日は奮起した演奏と言いたくなるメータ/ニューヨーク・フィルの演奏を。
 独唱はカバリエ(S)、ベリーニ(Ms)、ドミンゴ(T)、プリシュカ(Bs)。合唱はムジカ・サクラ合唱団。

 発売元のソニー・ミュージックによると、

 ニューヨーク・フィル時代のメータのパワフルな魅力全開の名盤です。カバリエ、ドミンゴなど綺羅星のごときオペラ歌手を揃え、空前の巨大なスケールを誇るヴェルディのオペラティックなレクィエムを、メータが活火山のように燃えた指揮で挑んでいます。海外盤としては今回が初めてのCDです。

なのである。

 活火山のように燃えてるんだから手のつけようがないじゃありませんか?
 これ以上熱いものとなったら、もう妖星ゴラスしか思い浮かばない。太陽?そうですね。太陽がありました、身近に。

 でも、いや、待てよ。
 冷静に考えれば活火山のように燃えたっていうのも変だ。
 たとえば有珠山。噴火したときにはすごいけど、ふだんはしずかに煙を上げてるだけだ。
 おかげさんで温泉も湧いてるし。

 そんなへ理屈はともかく、この演奏、確かに熱い。ただでさえオペラチックなこのレクイエムが、必要以上にドラマティックに進む。死者のためのミサという雰囲気は希薄。
 ギンギンギラギラで、まさに暑苦しい。
 メロディーの溶岩流、サウンドの噴煙に身を任せたい人向け。ただし音場はやや平面的。
ニキビづらのようなザラツキ感もある。

 1980年ライヴ。ソニークラシカル。

 活火山と関係あるのかどうかはしらないが、先日のチリ地震。
 その数日前に、この地震を予知するようなメールが届いた。

 MoulinRouges様より
 ▼特別メッセージのお届け▼
 ★==========
  M7.5 予測震度8

 詳しい震源地等は下記よりご確認くださいませ。
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
 http://es******vc.com%7edi/page/********

 現段階ではあくまで予測よなりますが、保身の為ご参考にどうぞ。


 ご確認してしまいました。でも、詳しい震源地なんて書いてなくて、エッチっぽい誘惑の言葉が羅列されていました。
 保身って、女の人と出会って欲情するという意味なのかと勘違いしそうになりました。
 でも、“予測よなります”ってどういう意味ですか?
 “予測 よがります”のミスでしょうか?
 そっか、震源地は私の内にあるのですね。マントルは股間に潜んでいるんですね。

 そして、なぜレスピーギは「ローマの浴場」って交響詩を書かなかったのでしょうか?

汗をかいた足は臭いぞ、間違いなく…♪クレメンティ/Great national

465324bc.jpg  しばらく私のブログに対してスパム・コメントは来ていなかったが、近ごろまたポツポツとやって来るようになった。

 キャプチャ認証、つまりそのときそのときでランダムに表示される英数字を入力しなければコメントを寄せることができない設定にしたのに、どうやっているのだろう?

 ご苦労なことに、1つ1つを手作業で丁寧に投稿しているのだろうか?
 だったらそのまま捨てるのはかわいそうだ(とはちっとも思ってないけど)。

 とはいえ、そのまま投げ捨てるには惜しい。ある意味芸術性のある、乱数のような日本語なのだ。こんなに筋の通っていない文章は、書くのが逆に非常に難しいだろう。

 あなたが汗をかいた足で、過回内筋がおありであれば、あなたは間違いなくルイヴィトンスーパーコピーエアズーム構造トライアックスを見てみなければならない。
 これらの靴は、あなたはこの1つの数字のうちの呼び出しを制限したり、それらの美しく赤いダストカバーのあなたのLobs場合、そして喜ばせていない場合はイングリッシュ・ナショナル・バレエ・タイムの恩恵を受けて先週はまだ長いです。……


 この文をあなたの場合読んだとき脳みそがおありであれば今日は土曜日です。
 以上、喜ぶ場合にそれらのなった、あなたは間違いなく。

 このほか、ブログとは別にこういうメールも来た。

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 こっちは価格以前に程度が低いな……

 クレメンティ(Muzio Clementi 1752-1832 イタリア)の交響曲第3番ト長調wo.34「グレート・ナショナル・シンフォニー(Great national symphony)」(1823)。アタシの母国語では「大国民交響曲」ってことになるが、ここのナショナルはどこの国かというとイギリス。

 クレメンティはイタリア生まれの作曲家だが、15歳のときからイギリスで過ごした。この曲の第2楽章にはイギリス国歌が引用されていることからこの名で呼ばれるようになった。

 クレメンティの番号付き交響曲は4曲あるが(ここを参照)、バラバラな形で発見されたため、P.スパダが復元した。

 ピアニスト、作曲家としてモーツァルトのライバルだったクレメンティだが、交響曲の作曲においてはハイドンにもモーツァルトにも及ばなかった(交響曲に限らないか……)。
 クレメンティのこの交響曲、薬味のないつゆで食べるもりそばって感じか?
 コアラの昼寝のように、のたーってしてるし。
 でも、メロディーは悪くないし、私、学生の自分にこの曲を知ったときはけっこう集中的に聴きこんだものだ。もちろん自主的に積極性をもって。
 だから懐かしの1曲だし、それだけでなく、曲自体なかなかお上品で良いと思うのだが……

 今日のところは前に紹介したダヴァロス指揮フィルハーモニア管弦楽団による演奏を。
 1992録音。ASV。

 いまから12年前、秋葉原の石丸レコードワンでこのCD(この曲のCD)を見つけたときは、うれしさのあまり思わずガッツポーズをとったほどだ(目立たないように右足で)。

 さて、早いもので連休最終日。
 今日はまた移動だ。

行方知れずの耳あて、忘れられた揚げ物……♪メシアン/忘れられた…

37a7fbb9.jpg  先週、札幌に出張した際に買おうと思ったものがある。
 しかも切羽詰まって。

 耳あてである。
 モダーンな人はイヤーウォーマーとかイヤーマフラーというらしい。

 1週間前。先週の月曜日。
 出勤するに当たり、私の愛らしい耳を大切にカバーしようと耳あてを手に取ろうとしたが、いつもの場所にない。
 限られた時間の中、家じゅう探したが、ない。

 その結果として、私は凍てつく空気の中、耳を露出したままで歩くはめになった。
 しかもその日は特に寒く、私の耳はウサギの目のように赤くなってしまった。ウサギの耳のように長くならなかったのがせめてもの救いである。

 が、どこに行ったのだろう?私の耳あては。

 その前の金曜日の夜。
 私は阿古屋係長やヤマダ課長、ついでに日向山課長その他数名と中華料理店でかに玉や何とか菜の炒め物やギョーザを食べ、ビールやハイボールを飲んだのだった。
 考えてみればその店に忘れてきたと判断するのが妥当である。

 そこで火曜日の昼に、その店に行ってみた(月曜日は定休日なのだ)。
 担担麺が美味しかったのは言うまでもないが、お店のお兄さんは「お忘れ物はなかったですよ」と私を悲しませる通告をあっけらかんとしてくれた。

 こうなると、もう探すあてがない。

 ということで、水曜日の夕方に札幌に着き、まず向かった先がステラプレイスの無印良品だった。
 なぜ無印良品なのか?

 失くしてしまった耳あてを買ったのが無印だったことと、ほかにどんなところで売っているのか思い浮かばなかったからだ。

 まずどこに陳列されているのかわからない。
 そこで品出しをしていた店員さんに聞く。
 「あの、耳あてっていうんですか……、耳を覆うやつ。それ、ありますか?」
 「はい、ご案内いたします」

 あぁ、よかった“耳あて”で良かったんだ。日本語が通じてウレシイ。

 で、売り場に行くと、そこにはの耳あてが6つ掛けられていた。
 全部同じ柄だった。赤いチェックの……
 「申し訳ありませんが、もう残っているのはこの柄だけです」
 ちょっとねぇ~。
 「そうですか。ありがとうございます」

 失意の中、私は店を後にした。

 続けて連絡通路を渡ってESTAのLOFTへ。
 毛むくじゃらとかネコ科猛獣柄の耳あてばかりで、どう考えてもサラリーマン・男・B型みずがめ座・眼鏡使用・趣味音楽鑑賞の私にはそぐわない。

 やるせない思いで店を後にして、別なフロアのユニクロへ。
 が、どこにあるかさっぱりわからず、さらにそもそもユニクロで耳あてを扱っているのかどうかもわからないので店員に尋ねる勇気もなく、退散。

 電話番号を調べ、札幌PARCOに入っている無印ショップに問い合わせたものの、「耳あては完売です」という非情な答え。

 そこで、面倒だが会員登録をし、無印のネットショップで注文。
 でも、すごい。
 木曜日の夜に注文したのに、もう土曜日に着いた。

 月曜からはおニューのウォーマーでウキウキ出勤だ。
 うんと寒くなぁれ!←ウソです。

 にしても、私は忘れ物をするとか持っていたものを失くすということはほとんどなかったのだが、最近少しばかりそういうことが起こっている。

 同じ先週の月曜の夜。けっこうな人数での宴会があったが料理がたいそう余ってしまった。持ち帰られるようにと、店の人が残った揚げ物をいくつにも分けてパックに詰めてくれた。私も持たされたが、コートを着るうちにそのまま忘れてしまった。
 齢のせい?いや、違う。気合が足りないだけだ(と信じたい)。

 メシアン(Oliver Messian 1908-92 フランス)の「忘れられた捧げ物(Les Offrandes oubliees)」(1930)。
 揚げ物じゃですよ。捧げ物ですよ。紛らわしいけど間違わないように。

 「管弦楽のための交響的瞑想(Meditation Symphonique pour orchestre)」という副題が添えられており、緩-急-緩の3つの部分は、「十字架」「罪」「聖体」というタイトルが付けられている。

 メシアンの管弦楽作品の中で実際に演奏された最初のもので、その初演は1931年2月であった。なお、ピアノ編曲版も作られている。

 コンスタント指揮フランス国立放送管弦楽団の演奏を私は聴いている。
 1971録音。apex(原盤エラート)

 紛らわしいといえば、こんなメールが来ていた。

 ※メ-ル確認《無-料》
 福山雅台様から新-着メ--ルです。
 --タイトル--
 福山雅台です。突然の_連絡すいませんでした。
 --本文-内容《無・料》--
 http://ph7kv.gyyhggsfbg.biz/6mq0m23tgkw***************


 やれやれ。

怪しい人たちがいっぱい♪オッフェンバック/パリの喜び

71ef0918.jpg  さて、新しい年になって早くも1週間経ってしまいましたが、いかがですか?
 何か被害とかに遭ってませんか?

 私?
 遭ってません。

 でも、親切っぽいメールが来ました。

 一般社団法人「出会い系詐欺被害者の会」

 【注意】悪質な出会い系サイトによる詐欺被害が多発しております。
 ===========
 あなたが登録されている「出会い系サイト」は詐欺の可能性があります。
 近年、多くの出会い系サイトにおいて「サクラによる詐欺」の被害者が急増しています。
 私達は、出会い系詐欺の被害者の団体です。
 私達の経験をもとに、悪徳業者に騙されたお金を取戻す為に全力でお手伝いをします。
 騙されたお金は、取り戻せます!
 取戻すためには、消費者庁や弁護士等の専門家の協力が不可欠です。
 ご相談は無料にて承りますのでお気軽にご連絡下さい。
  ※本メールは、出会い系サイトに対する注意喚起のメールです。
 今後、メールの送信をご希望しない方は、下記へご連絡をお願い致します。
 ===========
 一般社団法人
 出会い系詐欺被害者の会
 代表者:中山 亮太
 電話:03-5***-***7
 URL:http://***-higai.com
 メールアドレス:info@***-higai.com
 ===========

 配信を解除する場合は下記URLをクリックしてください。
 http://mps.y-ml.com/_rm?m=start&u=8eec************&h=1


 もちろん、配信を解除した気持ちは山々でしたが、そこはぐっとがまんしました。というのも、ご存知のとおり、こういうURLをクリックしたら救い主が仮面を脱いで牙をむいて来るに違いないからです。もし、ちょっとした出来心であなたがクリックしないよう、実際には文字やら数字やらが並んでいる箇所を一部 * で隠しておきました。これなら安心ですね。

 それにしても、私が登録している「出会い系サイト」が詐欺の可能性があると、どうしてわかるんでしょうね?そもそも「出会い系サイト」に登録してなんかいないのに、どうしてそんな因縁をつけてくるんでしょう?中山亮太さんって、私は心当たりがないんですけど、私に恨みでもあるんでしょうか?

 そうそう、日本の昔話を思い出しました。

 昔むかし、おじいさんとおばあさんがいました。
 ある日、おじいさんが焚き木を売りに出かけた帰り、ワナに1羽の鳥がかかっているのをみつけました。おじいさんはその鳥を助けてあげました。
 その日の夜、きれいな娘がおじいさんとおばあさんのところにやって来ました。雪で道に迷ったので一晩泊めてくださいというこの娘を、2人は温かく迎えました。
 雪はあくる日も、そのあくる日も降り続けました。そして娘は言いました。「私を女に」いや「娘にしてください」。2人はいいよと迷うことなく答えました。
 ある日、娘は機織りをしたいと言いました。
 機を織っている間は、絶対にのぞかないでください……

 見事な布が出来上がるかと思ったら、何日か後の朝、娘の姿はありませんでした。着物どころかおばあさんがその部屋の畳の下にへそくっていた小銭までなくなっていました。娘はツルではなく、サギだったのです。

 つまり、美人やら中山の甘い言葉には十分に警戒しろという話なわけです。

 だからこのCDの絵のような女性に出会っても、デレッとしたりしてはいけないわけです。

 オッフェンバック(Jacques Offenbach 1819-80 ドイツ→フランス)のバレエ「パリの喜び(Gaite parisienne)」。
 19世紀後半の第2帝政時代のパリのカフェ。金を見せびらかしてもまったくもてないペルー人や遊び人の男爵、若くて美しい手袋売りの娘、浮かれた女、女に飢えた将校や兵隊、そして花売りの娘と公爵。こういった人々が登場して人生模様を繰り広げるバレエである。

 が、オッフェンバック自身がこの曲を書いたのではない。
 フランスの指揮者ロザンタールがオッフェンバックの喜歌劇(「天国と地獄」や「ホフマン物語」など)からバレエ向きのメロディーを選んで編曲したものである。

 オッフェンバックの楽しいメロディーを名曲集的に楽しめるようにまとめあげたロザンタールの功績は大きいと言える。

 プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団の演奏で、何も考えずにぼーっとしましょう。

 1982録音。フィリップス。
 一見きれいに見えるけど、じっと見ると顔の長いおっさんのようなパリジェンヌが描かれたこのCDは廃盤。

南極大陸在住ってことかもな♪シルヴェストリのフィンランディア

a8d7dd6a.jpg  世に名曲と言われる作品-それも短めの作品-を人生で初めて耳にしたとき、しかもそれが特にオレオレ詐欺なんかにころっとだまされてしまいそうな純真な小中学生時代のころなら、ご他聞にもれず、演奏に関わらず、たいてい感動した。私の場合は。

 が、そのうちに、「でもさ、もっと真剣勝負みたいな演奏はないんだろうか?」と、ふと疑問に思うと同時にと不満を抱き、かといってあらためてその曲のLP(当時)を他に買う気にもならず(いや、お金がないので買う気があっても買えず)、そのうち「どーせ通俗曲だから、まっいいか」みたいに罪状をすりかえて聴かなくなってしまう。
 とりわけ、他に多くの作品を知るようになると、名曲を小ばかにする人はいなくもない。私ではないが。

 このように、最初のうちに、言葉は悪いがあまり良い演奏に出会わないために、そして気に入る演奏をハイエナのようにどん欲に探し求めなかったせいで聴く頻度が減った作品たち。その1つにシベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の交響詩「フィンランディア(Finlandia)」(1879/改訂1900)がある。

 もちろん、良い演奏にも出会ってきたことはきた。
 が、今回シルヴェストリ・ボックスに入っていたCDの演奏を聴いて、この曲に対して初めてと言えるほど、体が熱くなった。高麗人参を飲んだ時のように。私の場合は。
 なお、私は高麗人参は体質に合わない。
 昔、夏バテ防止にと妻が買ってくれた高麗人参を飲んだら、ただでさえ暑いのにオプションの発汗作用が加わりかえってバテた経験がある。

 シルヴェストリの「フィンランディア」は血が騒ぐタイプの演奏だ。
 シベリウスの怒りと歓喜。
 それがみごとに表現されていると思う。
 人間味あふれる極上の演奏と言えるだろう。私にとっては。

 また同じCDにはエネスコ(Georg Enescu 1881-1955 ルーマニア)の傑作、「ルーマニア狂詩曲(Roumanian Rhapsody)」第1番イ長調Op.11-1(1901)も収められてる。

 シルヴェストリにとって置く煮物、そうそう煮物は置いておいた方が味が浸みて美味しくなるね、じゃなくて、お国ものとなるこの曲だが、そのせいだろうか、リラックスしてやってる感じがする。
 メロディーの美しさ、遊び心、そして爆発だぁ!の3つがワクワクと進んでいく快感たっぷりの演奏だ。

 シベリウスの演奏のオケはボーンマス交響楽団。1968録音。
 エネスコの方はウィーン・フィルで、1959録音。
 EMI。

 けど、ルーマニア狂詩曲を聴くと、この演奏に限らずなぜかちょっぴりおセンチ気分になってしまう。私の場合は。

 極上といえば、こんなメールが。

 from:極上夫人
 to:正式登録会員
 ★==========
 身体を持て余しています。お相手お願いできますか?


 できません。私の場合は。
 レスリングも柔道も苦手です。

 でも、極上な夫人ってどんな夫人なのかなぁ?
 それとも極・上夫人ってことなのかなぁ。意味わからんけど。
 ああ、極の上の夫の人か。なーんだ。ますますわかんないけど。

駝鳥でも熊でもない。男はやっぱり馬だ!♪ベルリオーズ/トロイア人

faf28b8f.jpg  麻生きみ子さんはたいへんな苦労をしているようだ。
 こんな目に遭っているなんて、私も最近まで知らなかった。
 今のNHKの朝ドラに匹敵するほどのいじめだ。ただ、きみ子さんはちょっぴり歓んでいる気がしないでもない。

 【麻生きみ子】
 「きみ子さん、どうだ?これ、何かわかるだろう?古来日本から悪名高い女性器拷問具の三角木馬だ。きみ子さん、今からやり方を説明するから良く聞け。木馬は鋭角に設定してある。お前が跨る木馬の上部全体にはギザギザになってある」。
 確かに2~3mmほどのギザギザが見えました。
 「運が悪ければ〇〇〇〇はこのギザギザの上に乗ることになる。天井の柱から垂れ下がっている赤いロープに掴まって股間を守るんだ」と嬉しそうに義父が熱弁してました。
 町内会のSM同好会はこれを使うことになりそうです。一度、義父が会長を務めるSM同好会に参加して頂けないでしょうか?如何に義父が常軌を逸しているかわかる筈です。


 だけど、私には麻生きみ子が誰であるかも、義父がどんな容姿の人であるのかもわからない(想像するに、義父はやせ形で白髪のような気がしてならない)。

 このような同好会をもっている町内会があるとは知らなかった。
 日曜大工が得意な人ってけっこうあちこちにいるが、その中にはテーブルとか柵とかだけじゃなく、木馬を作っている素人職人いるってことなんだろう。
 そして、同好会の存在は、定められた額以上に町内会費を納めている人にしか教えられてないんじゃないかと思う。
 今回の私へのお誘いは、基本町内会費しか払っていない私のようなものには貴重な機会でだ。
 が、私が誘われる理由がわからない。そして、そもそもそういう趣味は私には完璧にまったくない。

 ロープは赤じゃなきゃならないのかとか、旦那は守ってくれないのかとか、「ギザギザになってある」って言葉が変だとか、いくつかの疑問は残るが、このメールで義父が常軌を逸していることは十分に伝わってくる。久々に笑える悪意が感じられないばかばかしいメールではあった。

 さて、いま私は馬にかけている。
 競馬の話ではない。

 先日デパートの催事会場に行ってみた。物産展である。
 そこには熊油やダチョウ油が売っていた。

 濃淡で言えば濃に調整済みの化粧をした販売に、「お兄さん、お兄さん。ダチョウの油試してみて。手にちょっと塗っただけでツルツルしっとりになるから」と声をかけられた。

 でも、私は試さなかった。
 この人が嘘つきだとすぐに見抜いたからだ。
 だって私のことを「お兄さん」と呼んだのだ。それともお兄さん×2だから、40歳くらいという意味なのかもしれないが、それでも見え透いている。

 さらに彼女は嘘を重ねた。

 妻に向かって「お嬢さん!」と声をかけたのだ。
 つまり、ダチョウ油の効果のほどはともかく、彼女のこの呼びかけによって、力説する効能を全面的に信じるわけにはいかなかった。

 2つ隣りのブースでは熊の油も売っていた。
 その効果はダチョウ油と同じであらゆる肌トラブルに効くというもの。

 そこで私がふと思い出したのが馬油。
 家に戻ってから、馬油についてネットでいろいろ調べてみたところ、どこまで本当かわからないが(商業的な提灯記事かもしれない)、何となく良さそうだ。シミが薄くなるとまで書いてある。

 はっきり言って私は、かつて色白で肌が絹ごし豆腐のようにきれいと言われていた。
 しかし、バラを育てるようになってから徐々に顔にシミが増えてしまった。
 また、加齢だけでなく、これも紫外線の影響大だと思うのだが、ご存じの通り私の首には老人性イボ(老人性疣贅)が多発している(紫外線が当たらない股間近くの太ももに1個できているのが不思議だ)。

 シミが薄くなるというのは興味深い。
 そして、確かJR北海道で馬油を売っていることを思い出した(特急車内のシートポケットにあるギフトカタログで見たのだ)。

8d23e23b.jpg  いろいろと信頼をなくしているJR北海道だが、あまり知らない会社の製品を買うよりもJRのものの方がまだ良いような気がした。いざとなったら文句をつけやすそうだし……(いえ、私はクレーマーではない)。

 その名は“麗雪馬油”。
 小雪が淡麗生を飲んでいるような誤解を招きそうなので、セールスコピーをご紹介すると、

 馬油高配合 なのにベタつかない!
 JR北海道が開発した、オリジナルスキンケア商品です。
 人間の皮脂に極めて近い性質を持つ天然化粧品として知られる「馬油」を、92%配合しております。
 高配合にも関わらずベタつかず、さらっとした仕上がりが特長です。
 ※馬油・・・人間の皮脂に近い性質を持つため、強い浸透力があり、高い保湿力が期待できる天然化粧品です。
 【商品の特長】
 ■馬油を高配合(92%配合、高配合にも関わらず、さらっとした仕上がり)
 ■ヒアルロン酸、ユビキノン、北海道産コラーゲンを配合、潤いアップ
 ■馬油の本場であるアジア圏の方々に対しアンケートを実施し、それを基に商品化


というもの。

 「馬油の研究開発をするくらいなら、その前にエンジンの開発を優先させろ」と思う方もいるだろう。でも、この記事のせいであなたのJRに対する怒りが高まったとしたら、私としてはそれは困る。余計なことを書くなと文句を言われそうだ。

 最寄りの駅には置いてあるようなので、なぜか焦って駅に行き、KIOSKで買った(どこのKIOSKにも置いてあるわけではない)。
 ダチョウとクマがきっかけでなぜか馬に向かってしまったわけだが、「中原の虹」に馬賊が出てくるから潜在的に影響を受けてしまったのかもしれない。

 塗り始めてまだ数日なので効果のほどはわからないが、まったくベタつかないかと言えばそうではない。
 鼻の横が脂漏性湿疹でしばしば皮がむける私だが、妻は「脂漏性湿疹なのに油を塗っていいものやら……」と疑問を呈した。

 悔しいが鋭い指摘だ。

 だが、皮がむけるということは保湿が必要だとねじ曲げて解釈することにした。
 そしてまた、肌に潤い成分が浸透するということは、もしかするとイボにも効果があるかもと拡大解釈している。本当にそうなるかどうかは、私の人体実験の結果を待っていただきたい(せめて東京オリンピック前に結論が出ればいいのだが……)。

 些細な不満は、気のせいか顔が馬臭い気がしないでもないこと。暑い季節になると馬あぶが寄ってこないか心配だ。まっ、熊臭いよりいいか……

 ところで、木馬といえばトロイア(トロイ)である。コンピューター・ウィルスの“トロイの木馬”じゃなく、ギリシャ神話に出てくる木馬のことだ。

 ベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)の歌劇「トロイアの人々(Les Troyens)」(1856-58/改訂1859-60,1863)は、2部構成で、各幕間を15分として全曲の演奏に4時間半もかかるお化け作品である。

 古代ローマ最大の詩人と言われるウェルギリウスの長編(全12巻というボリューム)の叙事詩「アエネイス」などから、ベルリオーズ自身が台本を作った。

 5幕から成るこのオペラ、あまりに長く上演に至らなかったため、ベルリオーズはオペラを2部に分けたのだった。
 第1部は「トロイアの占領(La prise de Troie)」。3幕4場から成る。第1部の主要曲は「トロイア人の行進曲(Marche troyenne)」である。
 第2部は「カルタゴのトロイアの人々(Les Troyens a Carthage)」。4幕6場から成る。主要曲は第2幕第2場の前の間奏曲「王の狩りと嵐(Chasse royale et orage)」。

 物語は、第1部はギリシア軍の木馬の計略で陥落したトロイアの王女カッサンドラの悲劇である。第2部はカルタゴに逃れたトロイアの王子エーネアスが、一度は王女ディドーと結ばれながらもこれを捨ててイタリアに出発するまでの話。
 4時間半を3行にしちまってごめん。

 今日は「トロイアの行進曲」「王の狩りと嵐」そして「バレエ音楽」が収められているアミ指揮フランス放送フィルのCDを。
 1980録音。apex(原盤エラート)。

 なお、当初ベルリオーズが意図したとおりの5幕ノーカット版を初演したのはクーベリック。
 1957年のことである。

 にしても、今日の記事もいたずらに長いな……
 2日に分けりゃよかったかな……

不良、悪童、ヌルヌルのあと……♪スクロのブルックナー/Sym1

32f803c0.jpg  第19回 優良会社斡旋抽選会のお知らせ

※今回のご連絡対象者は、閉鎖した競馬情報会社の調査の過程で、悪質業者によって損害や被害を受けた可能性のある方にのみご連絡しております。

    投 資 助 言・代 理 協 会  

  第19回投資助言 ・ 代理協会主催
   優良会社斡旋抽選会のお知らせ

 貴方様に≪抽選参加権利≫が付与されております
      ▼【貴方様の抽選番号4*****7**】▼

 http://judgment-association.com/p/fp/********.***

 ※本抽選会へのご参加は完全無料となっており、料金等が発生することは一切御座いません。

 ■投資助言・代理協会主催 優良会社斡旋抽選会とは?

 優良会社斡旋抽選会とは、投資助言・代理協会が主催している『優良投資競馬会社への斡旋活動』の一環でありこれまで非常に多くの方を優良投資競馬会社へご紹介し、多くの利益を手にして頂いて参りました。

 当活動は近年不当に『優良』の名を語る競馬情報会社が増えてきたことによる風評被害や、業界全体の信頼回復活動の一環となります。


 優良って自ら語ることほど怪しいものはない。
 だいいち私、悪質業者によって損害や被害を受けたことないもん。えっ?可能性のある方?可能性なら世界のみんながそうでしょ?「のみ」っていうのが、実に感じ悪い。

 優良の反対は、たぶん、不良だ。
 「あの子は不良よ」なんて存在の奴が、私が子どもころはクラスに1人か2人いたが、いまでも不良って言葉を人に対して用いることはあるのだろうか?ストーカーとかおやじ狩りとか、専門分野に細分化されているんじゃないだろうか?違うか……

 ブルックナー(Anton Bruckner 1824-96 オーストリア)の交響曲第1番ハ短調WAB.101(1866)。作曲者自身が「生意気な悪童」と呼んだという。
 悪童=不良ではないが、少なくとも優等生よりは不良に近いだろう。だからこの強引さ、大目に見てほしい。

 第1交響曲は習作で番号が付されていない交響曲ヘ短調(1863)の次に書かれた。
 交響曲ヘ短調(第00番と呼ばれることがある。ゼロゼロという場合とドイツ語でゼロのことをヌルというので、ぬるぬる番と言われることもある。突然ひらがなで書いてごめん)のあと、第1番が、そのあとに交響曲第0番が書かれている。

 1866年に完成した第1番は1868年に初演された。
 このころブルックナーが活動していたのがリンツだったため、この第1稿はリンツ版(リンツ稿)と言われる。
 その後干支がふた周りした1890年から翌年にかけて、ブルックナーはこの曲の改訂を行なった。それが第2稿でウィーンで活動していたことからウィーン版(稿)と言われる。

 ウィーン版は作曲から24年も経ってから改訂されたものであり、第1稿とはかなり異なるものとなった。そういうことからか、現在でもリンツ版を用いての演奏、録音の方が多い。
 また、リンツ稿にもノヴァーク版とハース版が存在する。

 スクロヴァチェフスキ指揮ザール・ブリュッケン放送交響楽団の演奏を。

 この演奏、けっこう巷の評判は良い。
 きちんと丁寧に曲を作り上げている。素直な表現に好感が持てる。etc,etc……

 いや、そのとおりです。
 でも、もっと若々しさ、良い意味での粗さがあってもいいような気が、私にはする。
 不良じゃなく、優等生的な演奏だ。
 1995録音。アルテノヴァ・クラシックス。

 ところで、きちんと調べたところ、“優良”の反対の言葉は“劣悪”なんだとさ。出所がきちんとしているかどうか、ちょっとわからないけど。
 有料の反対は無料というように“料”は共通しているのに、この場合も“良”は生かしてほしかった……。今回の話題に限って言えば。

仏具店の隠された本業とは?♪ハウエルズ/レクイエム

 新たな“あまぞん”である。

 Amazomからの再確認のお知らせ
 Amazom.co.jp をご利用頂き、誠にありがとうございます。
 商品つきまして只今更新致しました。


 過去、AmasonAnazonからも、注文を受け付けましただの商品が入荷しましただの、ご親切な案内メールが届いたが、今度はAmazomである。

 このような丁寧なお知らせは注文者サイドすればとても安心できるが、問題なのは注文した事実が、いや事実どころか想像、妄想、予感すら私にはまったくないことである。

 今回は勇気を奮って本文末尾にある“詳細はこちら”というリンクをクリックしてみた。
 “大人の出会い”とかなんとかいうページに飛んだ。
 あっ、そうか。商品っていうのはここに登録している飢えた女性(その本名は皆サクラという)のことで、その顔ぶれが更新されたってことか。
 いけないいけない、早とちり。そういえばこのAmazomの場合は、注文うんぬんとは一切書いてなかったわい。

 最近届いたスパムメールをもう1通ご紹介。

 葛城美佐子様からメッセージが届いております。

 普段お世話になっている『加持仏具店の青葉茂』に荷物を預けましたので明日にでもお受け取り下さい。


 なんかようわからんけど、なんなんでしょうね?
 青葉茂って仏具店よりは造園会社が似合いそうですか……
 
 この意味深な書き方は、荷物が“ロウソク線香詰め合わせ”なんかじゃない雰囲気を醸し出しているが、はて?
 まあ、いいや。
 せっかくだから青葉ネタ、じゃなくて葬式関連作品を。

b0fd6467.jpg  ハーバート・ハウエルズは、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの存在に隠れがちで、日本ではほとんど紹介されないが、イギリスの重要な作曲家のひとりである。特に合唱曲に優品が多く、1935年に9歳で没した息子を悼んで書かれた《楽園讃歌》は、ソプラノ、テノール、合唱とオーケストラによる彼の代表作である。ところがその前身となった無伴奏のレクィエムの存在は、長らく秘められていた。初めて公開されたのは、作曲者が死ぬ3年前の1980年ことである。
 全6楽章よりなるこの曲のテクストは、『ローマ・ミサ典礼書』のレクィエムの一部と『詩篇』第23章、『詩篇』第121章、及び英国国教会の『祈禱書』から取られており、これらのテクストについて彼は「人間が味わう無情の悲しみとそれに動じない希望についての古人の熟慮であり、すべてがこのレクィエムにふさわしい」といっている。
 曲は合唱が主体で、それにソプラノ、アルト、テノール、バリトンのソロがごく控え目に入る。教会旋法が使われているところもあり、イギリスの古くからの伝統に即した手法の作品。第1楽章「世の救い主」は『祈禱書』から取られており、第2楽章は『詩篇』第23章、による。第3楽章は『ローマ・ミサ典礼書』のレクィエムの最初の言葉により、第4楽章は『詩篇』第121章で、「我、山に向かいて目を上ぐ」と唱うバリトンのソロで始まり、最も明るい。第5楽章は再び第3楽章と同じ言葉が使われており、全曲の中でも、ひときわ感動的。第6楽章は『祈禱書』の「我は天からの声を聞く」が使われている。


 井上太郎著「レクィエムの歴史」(河出文庫)に紹介されている、ハウエルズ(Herbert Howells 1892-1983 イギリス)の「レクイエム」(1936)についての記述である。

 ここに書かれているように、ハウエルズの名を知っている人はそう多くないだろう。「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)でも、この作曲家は取り上げられていない。

 ついでにいうと、アンダーラインを引いた箇所は、たぶん“の”が抜けているに違いない。第2版のときに“の”が入っているといいな、いいね、いいのぅ……

 ここにも書かれているように、曲は穏やかで慰めに満ちたもの。
 ベルリオーズやヴェルディ路線の対極にある。
 もっと知れ渡ってほしい作品だ。って、私が願うのは変か……?

 私が聴いているのはピッツェッティの「レクイエム」のときに紹介したディスク。
 Toll指揮カメラータ・ヴォカーレ・フライブルグほかの演奏。
 2000録音。ARS MUSICI。

弓の扱いに手こずる紗季さんの涙♪サティ/オジーヴ

832f4cfe.jpg  果たして設定上、ヴァイオリニストなのかどうかはわからないが、霞谷紗季という女性からメールが来た。

 バイオリンの弓でアソコを擦ると気持ちいいんです少し力加減を間違うと痛くて泣きそうになってしまいますが、またそのスリルが堪らなくて病み付きなんです♪
誰にだって変わった性癖はあるじゃないですか?
人にしてもらうとどうなるのか想像するとムラムラが修まらないので、試してください??

 しっかし、まぁ、この人たち-スパムメール執筆陣の方々-も、次から次へといろんな話を考えつくもんだ。
 率直に感心してしまう。

 で、また小舅みたいなことを言わせてもらうが、「ムラムラが修まらない」は、「治まらない」なんじゃないかな。
 せいぜい力加減を間違えないよう祈ってますわ。

 サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「4つのオジーヴ(4 Ogives)」(1886)。
 オジーヴとは“尖弓形”のこと。ゴシック建築の特徴である、尖ったアーチ状構造の天井を指す。

 うん、言われてみれば、天井の様子が頭に浮かぶような……
 若きサティが生みだした、独特の和音とダイナミクスが味わえる作品だ。
 
 デ・レーウのピアノ演奏で。
 1977録音。フィリップス。

 金曜日の夜に札幌の家に帰り、翌日は朝イチで床屋。
 床屋から帰ると、妻と息子が日程調整した結果、今日しか妻の実家に行くしかないということになっており、急きょ移動。
 そんなわけで、今回はガーデニング作業なし。

 とにかく、一層やる気が起きない、お盆ウィークの月曜である。
 社内も休暇の人でスカスカだろう。たぶん。
 私はスカスカを構成する1人として、“でれ~ぅ!”感覚で仕事に行くわい。

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