あれは暑い盛りのころのことだった
『以前』と言っても、それはまだ暑い盛りの8月のことだった。それがいまや、寒い寒いと嘆いているんだから、私をはじめとする多くの人々は実に身勝手である。
あっ、寒いといえば、先日のやや暖かめの日に、一気呵成に庭のバラたちの冬囲いを行なった。
何年、いや十何年やっても、必ず指のどっかこっかをトゲで刺してしまい、血をにじませながらの過酷な作業になる。今回もけっこう痛い目に遭った。革手袋をつけての作業は、ロープを結びにくいという難点があるので、どうしても素手での作業になるのだ。
やることはやり終えた。
あとは、春になって元気な姿のままいてくれることを祈るだけだ。
話を戻す。
最近は、シミやたるみのネット広告-ちなみに、ネット広告とウェブ広告とデジタル広告という言葉はほぼ同じものらしい-を見かけなくなったが、新たに『たった3日で痩せる』っていう広告を目にする機会が増えた。
しっかし、見ていて気持ち悪くなるくらい極端なビフォーアフターの状態だ。
3日間で腹が引っ込むどころか、筋肉カチカチになるのである(とは書いてないが)。
こうなると人をだますという意図はなく、笑ってもらうことを目的としているように思えてくる。
これもときおり見かける。まるで、まぶたのなかにゲジゲジが入りこんで脚を出しているみたいだ。
バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のカンタータ第31番「天は笑い、地は歓呼す(Der Himmel lacht! die Erde jubilieret)」BWV.31(1715初演)(のなかのソナタ)を。
9曲からなるこのカンタータは、復活祭の第1日用である。