2020DoorPhone  電話したら誰か出たのだろうか?
 このあいだのある平日の昼間。
 私は在宅勤務中だったのだが、ちょっぴりスマホをいじっていたら、私がスマホをいじっているのを見定めたかのようなタイミングで SMS(ショートメール)が着信した。

 私にショートメールを送ってくる人は限られている。
 でも、それは私にショートメールを送ってくる人たちには含まれないところ(=番号)からだった。
 080から始まるその番号は、つまり080で始まる表示なわけで、要するに私が『電話帳』に登録していない人からということだ。

 で、文面を見ると“お荷物をお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました”と書かれてあり、“詳細はこちら”と URL も載っていた。

 そのとき私は2階にいた。
 階下でドアフォンが鳴ったのに気づかなかったようだ。
 私はすぐに(URL をクリックするのではなく)、この080から始まる番号に電話しようと思った。ドライバーのスマホの番号に違いないだろうからである。

 いや、待てよ!
 まだ家の前にトラックがいるかもしれない。
 2階の窓から外を見るが、寒いせいか猫の子一匹もいない。

 よし、電話しよう。
 いや、待てよ!
 不在連絡票が入っているだろう。

 玄関に行き郵便受けを見るが、その開口部には何もはさまっていなかった。

 ここで私は初めて、この SMS がニセモノで邪悪なものだと気づいた。
 ネットで調べてみると、やはりすでに情報が載っていた(私に来たものと同じものかどうかはわからない)。

 それにしても、私は失敗した。
 その SMS をすぐに削除してしまったのだ。
 記念に電話番号を控えておくべきだった。いや、その電話番号を着信拒否にすべきだった……

 全然関係ない話だが、あれからもう少しで2か月経つので、いちおうここもいじっておく(言っておくが、見る価値はない。管理している私が言うんだから間違いない)。
 2か月間でアクセス数が40に届いていないって、ある意味すごい。
 世の中、知られないものはとことん知られないままのようだ。閉館間近って感がハンパない。

 そして、この『本館』の2020年中の更新はこれが最後。
 2021年になっても更新が無かったら、そのときは私のやる気が尽きたと思っていただきたい。

Tartini タルティーニ(Giuseppe Tartini 1692-1770 イタリア)のヴァイオリン・ソナタ ト短調悪魔のトリル(Le trille de diable)」(1789刊)でもいかが?