読後充実度 84ppm のお話

“OCNブログ人”で2014年6月まで7年間書いた記事をこちらに移行した「保存版」です。  いまは“新・読後充実度 84ppm のお話”として更新しています。左サイドバーの入口からのお越しをお待ちしております(当ブログもたまに更新しています)。  背景の写真は「とうや水の駅」の「TSUDOU」のミニオムライス。(記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

2014年6月21日以前の記事中にある過去記事へのリンクはすでに死んでます。

広告・宣伝

お言葉に甘えて、行っていいですか?♪ワーグナー/虹のかけ橋

  たまってしまって、がまんできなくなったんです
 こちら本館の、今年2回目の更新。ということは、1月ももう半ば。早い。あと2カ月もがまんしたらもう春ではないか!それを楽しみに、過酷な冬の日々を前向きな気持ちで過ごしたいものだ。
 したけりゃおいで、のように気楽に、たまったらかきな、だ。いや、だから雪を。

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(1月13日付け北海道新聞)

 とはいえ、このあいだの日曜日の朝はけっこうな雪が積もっていて、もうこうなったらついでだからと、今シーズン初の物置とカーポートの雪下ろしまでしてしまった。ついでとは書いたものの、気楽ではなく、それなりに切羽詰まってという状況だった。

 物置の屋根に上ると、屋根が破損(ひび割れ)する危険があるので-薄い鉄板だから弱いのだ。いまの物置に替える前の物置は、私が屋根に上って横にあるプルーンの木の剪定をしたせいで、屋根板に亀裂が入ってしまった-横に脚立を立ててそこから横に雪を落とした。

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(After)

 カーポートは脚立(梯子モード)で屋根に上るときと下りるときにはかなり緊張するし、恐怖を感じる。以前、それは上に書いた物置でのことだったが、脚立(梯子)ごと倒れ、落下したことがあるからだ。
 2台分のカーポートの雪下ろしはかなりシンドイ。それでも今回は70cmほどの積雪という、早めの雪下ろし決行だったので、まだ少し楽だった。ウチのカーポートは積雪が150cmまで大丈夫という製品だが、そんなぎりぎりまで放っておいたら、下ろすのが大変になるし-そんなに雪が積もった屋根に這い上がるのすら難しい-、新たに急に大量の雪が降ったら倒壊の恐れもある。

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(After)

 カーポートから下ろした雪は、そのまま My Rose Garden(直訳すると『私のバラ園』)に積んだままにした。というのも、これだけの作業(この日は除雪車が入らなかったので-明け方に急に大量に降ったようなので-、雪かき、雪運び、物置の屋根の雪下ろし、カーポートの屋根の雪下ろしで体力も精神力もゼロになったからだ。腰も痛くなってきたし、足の先も冷たい。腹も減ってきた。とても、さらにこれを運ぶなんてことはできない。そもそも貴重な日曜の朝8時から12時までこの作業をしているのだ。なんのための休日かわかったもんじゃない(体力づくりのための休日という位置づけにすることは可能だが)。

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 (1月16日午後・追記)その後16日までの間に、ずいぶんと雪が降った。「今年は雪が少ない」と心の中で喜んでいたのが愚かしいほど積もった。でも、その前に雪下ろしを一度終えておいたのは、先見の明があったと言えよう。

  外国人限定?100円クーポンもらえます
 話は変わるが、先日、通勤電車内で目にした中吊り広告。

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 この「Welcome to Hokkaido」という外国人向けのショッピング誘導広告は、これまでのコロナ禍のときも掲出されていたが、今回のが依然と違うのは、「ESTA」の名前が消えたこと。そりゃ閉館したから当たり前だけど、JRのショッピングセンターが(JR TOWER  APIA と STELLAR PLACE の2つになってしまったんだなぁと、あらためてさびしく思った(この中吊り広告にかつて PASEO も載っていたことがあるかどうかは未確認)。

 新幹線の札幌乗り入れで PASEOESTA がなくなったわけだが、その新幹線工事はどんな感じなのか?
 先日紀伊國屋書店の横を通ったら、駅西側の工事現場には新幹線の高架の橋脚らしきものが出来上がっていた。

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 在来線の高架からは鉄筋が飛び出しまくり。これって、DAISO とか カメラのキタムラとかが入っていた「サツエキ Bridge」の建物に食い込んでいたものなのだろうか?

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 かつての商業施設の『橋』は、新幹線の『橋』になるわけね。うんうん。

 ワーグナー(Richard Wagner 1813-83 ドイツ)の楽劇「ラインの黄金(Das Rheingold)」から「虹のかけ橋…ワルハラへの神々の入城(Einzug der Gotter in Walhall)」を。

 私が持っているのは、リプリント盤。むかしは、ドラッグストアとか書店の店先に置いたワゴンで売ってたよなぁ。定価は2,000と書いてあるのに、1,000円で売ってた。なんふだったんだろう、あれって。

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車は静かになり、ぼく笑顔。ボイラーは黙り込み、ぼく泣き顔♪WAM/ob Q

  センスが良い歓迎広告
 私は11月24日の朝に気づいたのだが、江別駅の3番ホームに、こんな広告が掲示された。
 おそらくは前日か前々日に取り付けられたんだと思う。

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 江別市とJR北海道のコラボ。これもいいけど、これまたとっても良い広告だと思う。

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  走り出すとどこからか変な音が
 ところで、この日の夕方あたりから雪が降り始め、翌日の25日は吹雪の荒れた天気で、雪もたくさん降り、雪かきに追われることになった。
 妻は24日の夕方に、雪と雨が混じるベチャベチャ路面を車で走行し帰宅。25日の土曜日は車は動かさなかった。
 26日の日曜日に車で江別蔦屋書店に行こうとしたら、車のどこからかガタガタともゴトゴトともビリビリとも聞こえる変な音がする。それは走り出すときに特に大きくなる。
 私には車体の下から聞こえるような気がするし、妻は後部から聞こえるような気がするという。

 音を気にしつつも蔦屋書店へ。
 駐車場で車の周りを見たり、下部を覗いてみたが、特に変わったところはなかった。

 蔦屋の「食の棟」で昼食。妻は、期間限定出店の「薬膳ビビンバと春巻きのお店 to・te・ku」のビビンバ。私は異音が気になって食欲が低下したので(なんてストレスに弱い人間なのだろう)、飯田製麺のかけうどん(500円)にした。
 食欲が低下していたものの、おいしく完食した。妻が食べたビビンバもとてもおいしいと言っていた。

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 帰りに江別協同自動車の事務所の電気がついていたので寄ってみると、この日は日曜日ながら営業中(日曜日は第1、第2日曜日が休みとのこと)。異音を調べてもらったら車体下部に氷が付着していて(あるいはどこかにはさまっていて)、それが音の原因だということがわかった(どのような状態だったか詳しいことはわからない)。金曜日のシャーベット状の雪が車体下部の駆動系統に付着し、それが翌日の悪天候で凍りついてしまったのだろう。
 取り除いてもらったあとはまったく変な音がしなくなった。親切丁寧に対応してくれた江別協同自動車の方々に感謝である。

  突然黙りこくり、370を発し続けるように
 こうして安心したのもつかの間、夕方に突然給湯ボイラーが使えなくなった。
 まさに突然。前触れもなく、意表を突きすぎた沈黙だった。気づいたら数字が点滅していたのだ。

 表示されているエラーコード370は取扱説明書にも載っていない。ネットで調べると、吸排気口が何かで塞がれているか、そうでなかったら燃焼系のけっこう致命的な故障のようだ。運転スイッチを「切」にしても、この点滅は消えずに続いたまま。

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 この給湯ボイラーを購入、設置してもらった会社「IG」(仮名)の24時間対応のフリーダイヤルに電話をする。
 「吸排気口に何か詰まっていませんか?」と聞かれたので、「調べましたが異常はないです」と答える。
 「370は吸排気口に何か詰まっているか、燃焼系にトラブルが発生したときに出るエラーです。いまは何もできませんので、明日に係の者を向かわせます」

 なんかなぁ……。見に来てくれないんだ。24時間電話相談窓口ってことなのかな(この給湯ボイラー、買った当初にもトラブルがあった)。

 翌日の月曜日の昼前に「IG」の人が来たが(妻が対応)、吸排気口を見て「異常ないですね」と言い、灯油のホースをいったんはずして「灯油も通常通り来てますね」と言って、「では、ノーリツに点検に来るよう言っておきます」という、こっちにしてみれば「はぁっ?」という対応(まだそんな悠長に構えた状況なの?)。

 さすがに妻も「いますぐにノーリツに連絡してください」と言い、その場で連絡してもらった。
 これじゃ最初から自分でノーリツのコンタクトセンターに電話した方がよかったかもしれない。半日遅れたことになるのだから。
 そのあとノーリツのコンタクトセンターから電話が来て、修理はこの日は無理だが翌日の火曜日の夜なら調整がつくと言われた。

 火曜日の朝。鍋にお湯を沸かし、洗面器に入れた冷たい水にそれを入れてぬるま湯にし、髪を洗った。
 洗いながら「どうか今日のうちに直りますように」と心から祈った。

 ノーリツの修理受託店の人がやって来て状況を確認。持ってきている部品の交換で直るという(バーナーの交換)。
 助かった!
 コンタクトセンターの人の話では、最悪、部品交換では直らない可能性もあると言われたというので、ボイラーそのものの交換となったらどうしようと思っていたのだ(費用もさることながら、お湯が使えない日がさらに長く続くことになる)。

 1時間半ほどの作業。蛇口からお湯が出てくる日常がわが家に戻った。いやぁ、直してくださり、ほんとうにありがとうございます。
 この当たり前が、実は当たり前ではないということを、幸い2日間で済んだものの、思い知った。

 給湯でこれだけ不自由な思いをしたわけだが、今の季節、これが暖房ボイラーの故障なら命にかかわる。
 今回の給湯ボイラーの故障については、もちろん「IG」には何の非もない。しかし、現在使っている暖房ボイラーも、給湯ボイラーの交換のタイミングに合わせて「IG」に一緒に交換してもらった。そして、その暖房ボイラーは、設置時にきちんと調整していなかったことが原因で一度故障している
 それを思い出して、なんだか不安が増してきた。そしてまた、一行上のリンク記事にあるように、そのときの「IG」の初期行動、対応も今回とほぼ同じようなものだった(初期も後期も何も、メーカーに連絡したあとはそれっきりだが)。何にも変わってないのね……
 
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のオーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(K6.368b)(1781)を。

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この極端な変化を見て笑っていただければうれしいです♪JSB/カンタータ31

  あれは暑い盛りのころのことだった
 以前、「こんなのを()に受けて、効果を信じたり興味を持ったりする人がいるのかねぇ」と感じた、たるみがなくなったりシミが消えたりするというネット広告を取り上げた。
 『以前』と言っても、それはまだ暑い盛りの8月のことだった。それがいまや、寒い寒いと嘆いているんだから、私をはじめとする多くの人々は実に身勝手である。

 あっ、寒いといえば、先日のやや暖かめの日に、一気呵成に庭のバラたちの冬囲いを行なった。
 何年、いや十何年やっても、必ず指のどっかこっかをトゲで刺してしまい、血をにじませながらの過酷な作業になる。今回もけっこう痛い目に遭った。革手袋をつけての作業は、ロープを結びにくいという難点があるので、どうしても素手での作業になるのだ。

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 やることはやり終えた。
 あとは、春になって元気な姿のままいてくれることを祈るだけだ。

 話を戻す。
 最近は、シミやたるみのネット広告-ちなみに、ネット広告とウェブ広告とデジタル広告という言葉はほぼ同じものらしい-を見かけなくなったが、新たに『たった3日で痩せる』っていう広告を目にする機会が増えた。

 しっかし、見ていて気持ち悪くなるくらい極端なビフォーアフターの状態だ。
 3日間で腹が引っ込むどころか、筋肉カチカチになるのである(とは書いてないが)。
 こうなると人をだますという意図はなく、笑ってもらうことを目的としているように思えてくる。

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 これもときおり見かける。まるで、まぶたのなかにゲジゲジが入りこんで脚を出しているみたいだ。
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 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のカンタータ第31番天は笑い、地は歓呼す(Der Himmel lacht! die Erde jubilieret)」BWV.31(1715初演)(のなかのソナタ)を。

 9曲からなるこのカンタータは、復活祭の第1日用である。

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今度はグレーになった話とか、シミが消えるらしい話♪スクリャービン/pソナタ7

  また別な色に
 前回の記事で、江別駅の3番ホーム下の鉄筋が、一部だが白に塗り替えられていたという話を紹介した。

 ところが、先週、その白く塗られたところが、グレー(または灰色、もしくはねずみ色)に変っているのに気づいた。
 これまた、途中段階なのか、それとも最終形(つまり工事完了)なのかはわからないが、素朴な疑問として「何をしようとしてんだろう」と私は思ってしまった。

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  描いたでしょ?
 そしてまた、前回紹介した嘘八百の『たるみ』の広告に続き、今日は顔の『シミ』が瞬時にして消えるという広告を。
 やれやれ。
 写真にシミを描いたんですね。ビフォーアフターの表情がまったく同じですもんね。

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 スクリャービン(Alexander Scriabin 1872-1915 ロシア)のピアノ・ソナタ第7番Op.64白ミサ(Messe blanche)」(1911)。

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多様性の時代の堂々たるひと吹き♪シュニトケ/CG1

  開きなお~るその態度がぁ~
 この見出しを見て、すごくヒットした歌謡曲「3年目の浮気」を思い浮かべる人も、年代的にもう少数派になりつつあるのかもしれない。いや、年代的には決して少数ではないかもしれないが、忘れてしまっている人は少なくないような気がする。

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 先日目に飛び込んできた、新聞広告。

 それにしても「吹き付けてますけど何か?」というこの開き直り、私は好きである。

 「多様性の時代」というおおげさな主張も好きである。

SchnittkeCG1&3 そこで今日は「多様式主義」を自称したシュニトケ(Alfred Garrievich Schnittke 1934-98 ソヴィエト→ドイツ)の作品の中から、かつて浅田真央が演技で使用してちょっぴり有名になったコンチェルト・グロッソ第1番(1976-77)を。

 ← 廃盤。
 

 

残念ながら家庭菜園で稲は栽培してないんです♪ドビュッシー/子供の領分

  あと1カ月で『転じる』はず
 前回は突然休んで申し訳なかった。

 まあ、休んだといっても「お休みです」って書いてアップしたんだから、厳密には休んではいないんだけど、そんなことは「だからなんだよ」ってことで、はいはい、ごめんなさい。日付を勘違いしていた。それが休んだ理由。

 さて、今日から2月である。
 この憎き大量の雪も、あと1カ月がまんしたら急速に減っていくに違いないと思うと、うれしくなる。
 だが、この1カ月の間にまた大量の雪が降るようなら……よそう、そんなことを考えるのは(昨日のの降雪量も天を仰ぎたくなるようなものだった)。

 庭にカーポートの屋根よりも高く積みあがった雪。
 庭っていうことは、この雪山の下にはバラたちがいるわけで、今シーズンの雪による被害がどの程度なのか気になるところだ。みんなそろって元気な姿を見せて欲しい。

 ところで先日、たまたま目にする機会があった某『専門紙』に、とても興味深い全面広告があった。

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 なんかすごい……
 どんな虫も、どんなに病気も、一発で完治しそうだ。
 だって、『新たな殺虫殺菌の幕開け』なんですよ!
 「Dr. オリゼ リディア」っていう名前もかっこいい。
 残念なのは、バラとか樹木用ではなく、水稲用ってことだ。

 ドビュッシー(Claude-Achille Debussy 1862-1918 フランス)の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士(Doctor Gradus ad Parnassum)」。
 6曲からなるピアノ曲「子供の領分(Chldren's corner)」(1906-08)の第1曲である。

 廃盤 ↓

SchumannBiretBox














 

狙ってはいけないのに撃退できるの?♪PMD/時と大鴉

IMG_0003  飛距離最大65mって言ったって
 ウチの車が心無いカラス野郎に糞をかけられまくったという現代の悲劇については、ここで報告した

 先日、仕事でアルフレッド氏と会ったのだが、そのときに「カラスに糞かけれまくって、あったまに来る」と、私の苦しくも切ない胸の内を吐露すると、アルフレッド氏もカラスには悩まされているという。

 庭の芝に来ては芝をくちばしで突っつくのだそうだ。
 アルフレッド氏の分析によると、芝の下に生息している昆虫の幼虫を食べているらしいという。

 ならば、オルトラン粒剤とかなんとかを散布すれば幼虫は死滅し、カラスは来なくなることになる。
 だからアルフレッド氏の場合は解決の糸口が見えている。おまけに糞はたらされていない。

 こっちは糞を空中投下されているのでどうしようもない。
 まさか、カーポートの天井部分に雲の網のようにテグスを張り詰めるわけにもいかない。

 そんなとき、新聞で上の広告を発見!
 これはいいかも!、、、と思いきや、結局は“直接、人や動物を狙わないでください”。じゃあ、“連射で撃退”じゃないんじゃない?
 いったい、BB弾はどこに向けて発射しろというのだろう?
 やれやれ。
 これならカラスが堂々とやって来たときに、むかしの「トムとジェリー」の「なにがなんだかわからない」の回で、ジェリーがねずみ嫌いのジョージ(トムのいとこ)を脅かすときに叫んだ「アッポン!」を私が叫んだ方がまだ効果的のような気がする(しかえしが怖いから、叫べないだろうけど)。

 デイヴィス(Peter Maxwell Davies 1934-2016 イギリス)の「時と大鴉(Time and the Raven)」(1995)を。

MDaviesSym6

 こんな広告もあった。
 “実際には人手は要りません”って断り書きするくらいなら、最初からイメージ画像を載せない方がいいように思うのだが……

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『第1回《スイカ店長の会》 in Sapporo』開催結果♪レハール/金と銀

202006Irohanihoheto  気を引き締めたまま徐々に……
 先週は音を立ててってほどではないものの、じわじわと、でも劇的に私の周辺事情が転換した。

 つまり、新型コロナの流行に対する世の中の自粛緩和の動きを後追いする形で、私自身にかかわることも、緩んだわけではないが、平常化に向けて変化しつつあったのだ。

 2月はまだそれほど世の中は緊急事態モードでなかったので3月からと考えても、この4カ月半、消極的な生活態度・行動を続けてきた。それが元に戻ろうとしている。
 この間には、少なからずの店がひっそりと閉店もした。こういうのを見ると、人が動かないと経済情勢は即座に連動して悪くなるということをあらためて実感する。

 すでに(新館で)述べたように、月曜日に、共にA社で働き、いまは別々の人生を歩み始めている、石山さんから電話が来た。
 石山さんの会社はコロナのせいで取引先等を訪問することを自粛していたが、それが解禁となり私のところを訪ねてもよいかと電話をかけてきたのだ。

 この電話で私は、村上春樹の「羊をめぐる冒険」のなかの、耳専門のモデルの女性が『僕』に「ねえ、あと十分ばかりで大事な電話がかかってくるわよ」と言う箇所を頭に思い浮かべた。

Hitsuji その日の午後は、私がB社に来て初めて取引先訪問のために出張した。これは当社が不要不急の訪問を控えていたせいだが、石山さんの会社とは理由がちょっと異なる。東京で再び感染者が拡大し始めてきたので、北海道も再びおかしくなりかねない。その前に最低限のあいさつ回りをしておくチャンスはいましかないという理由である。

 また、ずっと延期、延期、延期となっていた、大阪では一緒にスイカ店長の店で餃子や鶏のから揚げを食べながら語らいあった氷山係長凸川さんとの、札幌での会食も先週に日時と場所が決まった。

 ESTAの開店時間が平常の10時に戻り、10時10分にはロースかつ丼を手にすることが先日できたし、いまや取引先の1つとなった出向元のA社のある部署からは8月に私の歓迎会をしたいという連絡が来た。

 今週の月曜日は、やはり同期入社で今回別な会社に出向した兜山さんに電話をしてみた。行ってもいいかと聞くと「おいでおいで」というので、彼の勤める会社に出向いて約5か月ぶりに顔を合わせた。
 いろいろ話をし、今度は飲みながらでも、と仮約束をして帰ってきた。

 まるで、「羊をめぐる冒険」で、物事が急展開で進みだすのに似た感じだ。
 とはいえ、決して気を緩めているわけではない。気をつけながら行動し始めたってことだ。だから暑いがマスクはきちんとかけているし、手洗いも励行している。『気をつける』って心がけを忘れないようにすることが大事だ。

  CDも買い取ってますが……
 世の中が変化したと言えば、このチラシ。

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 ほかでもない、あの「玉光堂」のものだ。
 LP時代からCD時代まで私がたっくさんお金をつぎ込んだCDショップだ。玉光堂の「PALS21」が閉店するまでは、私はタワレコを利用したことがなかったほどだ(店舗もオンラインも)。
 PALS21がなくなり、4丁目店が統合先の店舗となったが、面積的にもPALS21の品ぞろえには到底及ばず、徐々に足が遠のいたのだった。

 それがいまや、こんな商売もやっているとは。
 悪いが、もう店を覗きに行く気にもなれない。青春時代の思い出が消えた……

 チラシのお姉さんよ、そんなにうれしいか?

Ivanovich レハール(Franz Lehar 1870-1948 オーストリア)のワルツ「金と銀(Gold und Silber)」Op.79(1899)。

 なお、『第1回《スイカ店長の会》 in Sapporo』は三密を避けながら、7月ちりぬるをわかにおいて、粛々、ひそひそと、お通夜の席のように遠慮がちに……と心がけていたものの、飲み始めると……とにかく、充実した2時間を過ごすことができた。

『アボリジニ』から『ひとつ目女』まで♪ベルリオーズ/幻想交響曲

  ほんとに1度でいいの?

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  モデル?それとも正真正銘の先住民族?

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  “新聞がパキィ”って意味が分からん

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  怖っ!

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  淫美な『壺』@北大植物園

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 では『イル・ド・フランス』に敬意を表し(?)、今日の1曲はベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)の「幻想交響曲(Symphonie fantastique)」Op.14(1830/改訂'31)。

BerliozSFMonteux モントゥー/ウィーン・フィルの演奏を。

 1958年録音。デッカ(TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION +plus)。



田園地帯の怪奇大作戦♪バルトーク/木製の王子

AsadaYuukiRinrin  恐ろしい形相で笑う2人2組
 「♪ 山田ぁのなーぁかのいっぽん足のかかしぃ」
 唱歌「かかし」である。

 学校で歌わされた記憶はない。
 でもなんとなく知っているということは「みんなのうた」とかで放送されたことがあるんだろうか?でも、放送するには短すぎるよなぁ。

 ご存じのようにかかしは畑や田んぼに鳥が来るのを防ぐため、本物の人間がそこにいるように鳥をだます人形である

 農作業で人がいるときには鳥が来ない。その衝撃の事実を応用したのである(本州ではイノシシなどの害獣対策にもなるようだが、北海道ではもっぱら鳥防止のイメージが強い)。
 顔が描かれていないものもあれば、へのへのもへじを書いたものもある。

 ということは、鳥にとってみれば人の、そしてかかしの表情なんて関係ない(識別できない)んじゃないかと思うのだが、これはすごい!

 人形は顔が命!かかしは顔で勝負!ってものだ。

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 “カラスもビックリ”って書いているが(カラスは賢いから人の顔色をうかがえるのかもしれない)、私もビックリ。いや、これに突然であった日にゃ、驚きのあまり心臓麻痺を起こしてしまいそうだ。

  よっ!大統領!
 ところで、“鳥追いばあさん”って名前はそのままでよく理解できるし、このネーミング嫌いじゃない。
 が、なぜ大統領なんだろう?
 しかもこの大統領、風が吹けば桶屋が儲かるどころか、目玉がボヨヨ~ン!なのだ。

 ただ、鳥は目玉ものが苦手なようなので、本当にボヨヨ~ン!となるなら、それは効果抜群かもしれない(裏返っていなければ)。

 でも、果樹を見上げたら上にこんなのがいたら、おんな子どもは絶叫し、泣き叫び、夜泣きするだろう。
 私はちびってしまうだろう。

 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945 ハンガリー)のバレエ音楽「かかし王子(A fabol faragott kiralyfi/Der holzgeschnitzte Prinz/The Wooden Prince)」Op.13,Sz.60(1914-16)。

 ここにも書いたように、むかし(私がクラシックを聴きはじめた1970年代)は「かかし王子」と呼ばれていて、若かりし私は「ヘンな曲名」なんて思ったものだが、いつのまにか「木製の王子」という表記が主流を占めるようになった。

 かかしという言葉が放送禁止用語になっているってわけじゃ(たぶん)ないだろうし、どうしてそうなったのか私にはわからない。


 木製の王子ってなるととっても堅苦しい日本語でしっくりこない。かかしという語句になじみがあるわけじゃないが、「かかし王子」の方が、曲名としては語呂が良い(ただ、かかし=一本足で、差別用語だと唱える人はいるらしい。そういう発想の方がどうかと思うけど)。

BartokWooden ブーレーズ/シカゴ交響楽団の演奏で。

 1992年録音。グラモフォン。

  こちらは恐ろしい体型の大統領
大統領といえば、浅田次郎のエッセイ集「勇気凛凛ルリの色」(講談社文庫。収められてる各話の初出は1994年~95年にかけての週刊文春)のなかの『NGについて』という話は(も、と書くべきか?)笑える!


 浅田次郎氏が自衛隊員だったときのこと。国賓待遇の某国大統領が来日のかたわら自衛隊を視察することになり、浅田氏は臨時に編成された儀仗隊(ぎじょうたい)のメンバーに選ばれた。
 当日の朝になって“名前も聞いたことのない、太平洋上だかアフリカだかのどこにあるかもわからない国の大統領閣下とともに、旧帝国軍人でもあられた宮さまがお出ましになる”ことを知らされ、本番を前に隊員たちはひどい緊張に襲われていた。

 ……
 そしてついに、赤い絨毯を敷きつめた車寄せに、某国大統領とモーニング姿の宮様がお出ましになった。きら星の如きそうそうたる将官たちが後に(したが)っていた。
 一瞥したとたん、(まずい……)と感じた。
 日ざしの中に現れた国賓の大統領閣下は、どう見ても体重二百キロ超、まさにこの世のものとは思われぬ異形の怪人だったのである。しかも純白のおそろしく派手な軍服に、満艦飾の勲章をつけ、顔は常人の三倍は優にあった。
 今ならば私たちは「小錦」という同種の人類の存在を知っている。しかし当時、小錦はまだハワイの少年であった。
 -(中略)-
 絶対に笑ってはならなかった。
 直立不動の隊員たちは、みな低い切ない声で、「うーうー」と(うめ)いていた。誰かが噴けば一巻の終りであった。私は奥歯を噛みしめながら心ひそかに、今この瞬間核戦争が起って、世界が破滅してしまえば良いとさえ思った。
 -(中略)-
 その時、あたりの異常な気配に気付いた列中の古参隊員が、低い、どうしようもない切迫した声で呟いた。
 「……笑うな……笑うなよ……」
 これですべてが終わった。世界の破滅であった。
 -(後略)-


 この話、何度読んでも笑いをこらえるのが、涙目を防ぐのが、たいへんになる。
 個人的“世界が破滅”が起こるリスクが高すぎて、公共交通機関のなかではとても読めない。


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