陳建民のレシピの分量はあくまで目安
 先日、紀伊國屋書店札幌店に寄り、料理本のコーナーを眺めていたら、陳建民について書かれた本を発見。パラパラと立ち読みするとなかなか面白そうだったので、帰宅後、BookLive!で電子書籍を購入した。
 筑摩書房のちくま評伝シリーズの「陳建民-四川料理を日本に広めた男」である。

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 このなかで、陳建民は日本に麻婆豆腐を紹介する際に、本場四川の山椒がかかった辛い麻婆豆腐は日本人に合わないと考え、最初は甘めに作ったと書いてあるところが印象的だった。

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 いまでこそ山椒がきいたピリッと辛い麻婆豆腐や担担麺を今日する中華料理店は多々あるが、(いまはどうかわからないが)四川飯店ではそうではなかった。それがまた、私の口に合った。

 私が麻婆豆腐を作るときに使っている陳建民のこのレシピでも山椒は使っていない。

 そしてまた今回買った本に紹介されている麻婆豆腐のレシピは、これとはまた違う。

 しょうがは使っていないし、豆腐の水分があるからガラスープ(水)は加えなくてよいということになっている。

 これを読んで麻婆豆腐が食べたくなり作ってみたが、ガラスープ(水)は少しは入れた方が良いように思った。そしてまた、陳建民の言うように、レシピ通りではなく自分の好みに合わせて替えていくことも必要。私はレシピよりも甜面醤としょうゆはやや少なめに作ってみたが、けっこうバランスの良い味に仕上がった。

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 手作りといえば、先日ガストで食べた「若鶏のグリル ガーリックソース」のソースづくりにもチャレンジしてみた。

 ネットに投稿されていた複数のレシピを参考に、タマネギ1/2個、ニンニク2かけ、トマト缶1缶、トマトケチャップ大さじ2、しょうゆ大さじ2、酒大さじ2、コンソメ1個で作ってみると、なかなかガストのソースに近いものができた。
 鶏のもも肉をフライパンで焼いたものにかけて食べたら、わが家の食卓はガストのテーブルになった。残念なのは料理をテーブルまで運んでくるネコちゃんロボットがいないことだ。

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 ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky 1882-1971 ロシア→アメリカ)の歌曲「猫の子守歌(Berceuses du chat)」(1915-16)を。

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